『これだからねこはだいっきらい』

ねこといぬが仲が悪い本当の理由

著者:シモーナ・メイッサー
翻訳:嘉戸法子
定価:¥1.575
出版社:岩崎書店

 タイトルのインパクトに惹かれて手に取った一冊。だって"ねこなんてだいっきらい"ですよ。愛猫家としてはこれはだまっていられないでしょ! その理由を聞かせてもらおうじゃないの......と意気込んで読み進めると、これは謝らずにはいられません。これじゃ嫌われるのももっともだわ。

 いぬとねこが仲良く「海のようせい」と一緒に暮らしていた遠い昔のお話で、ねこが巻き起こす悪巧みのせいでいぬとねこが大喧嘩。しまいには「海のようせい」に見放され、この地球にとばされてしまうといった内容。いぬとねこが今でも仲が悪いのは、昔のこの騒動が原因となっているというオチまでついたブラックユーモア溢れる一冊。

 悪巧みをしている猫の顔がまぁヒドイ!可愛い猫の絵も大好きだけど、この手のエッジィの効いた絵のほうが実は好みだったりするんですよね。

 一ページ一ページがとにかくにぎやかで読み進めるのが楽しく、よーく見てみると切手や地図なんかがさり気なくコラージュされていて作者のセンスの良さを感じます。
 
 しかもコレ、買った後で気づいたのですが、いたばし国際絵本翻訳大賞の受賞作品。絵本がお好きな方はぜひ!

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(竹田)

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