第67話 「冬の朝」

寒い日が続いてる。
朝、起きると裸足でフローリングの床の上を歩くのをためらうほど寒い。


こんな寒い冬の朝は、ネコのあなたはひたすら寝ていて私が起きても、一緒に起きようとはしない。
夏は一緒に起きていたのに。


お湯を沸かしてる間、なんだかあなたのいない物足りなさを感じて、起こしに行く。
ユサユサと、寝ているあなたを起こすと、眠たそうに「何するのよ〜」と言った。
仕方なしに起きて来て、私の顔を見る。


ジッと表情をうかがうような目をしている。


そして、私の機嫌が悪くないのを見てとると、コタツに座れと命令してきた。
「ごめん。座ってられないよ」と言うと、「じゃ、待つわ」と、コタツの前で待ちはじめてしまった。

それじゃ、ちょっとだけ。

コタツに座ると、あなたは膝に乗ってきた。
ゴロゴロ言っているあなたを膝に乗せると、ドッと眠気の魔法がかかり、気づいたら、2時間座って眠ってしまった。


「あー、またやってしまった」と、思う。
「だから、あなたを膝に乗せて休むのはイヤなのよ」と、寝てスッキリした気持ちになって、あなたに優しく言った。

外の雪は溶けてきた。

コメント

いつもコメントありがとうございます 〉どらニャンコさん 至福すぎて、時間がたつのが早いです。いつのまにか、時計の針が進んでいて驚きますよね。
黒目 月子 | 02/04
猫さんの癒しのゴロゴロ音と温かさ、程よい重み…この3拍子が揃うと完全に猫マジック。もう動けない。だけど至福の時間には違いないですね。
どらニャンコ | 02/02
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