『ハートのしっぽ』


著者:岩合光昭
定価:¥1,470(税込)
出版社:小学館


猫仙人に会いたくなる一冊


動物写真家として有名な岩合光昭さんが、宮城県田代島の野生の猫たちを追った写真集。この田代島は"ネコ島"として有名だそうで、野良猫がありのまま生活できる夢のような場所。島民たちとの、決して寄り添いすぎずそれでいて突き放されすぎない、絶妙な距離感が伝わってくる一冊です。


この写真集を見るまで、島の猫というと「魚を狙う悪者」といったレッテルを貼られ、小さな島国では肩身の狭い生活をしているのではないだろうか?と思っていました。しかしこの写真集に登場する猫たちはみんなフクフクとふっくらしていて、毛並みも良。警戒心のない無防備なポーズは、この島で猫たちが歓迎されている証に見えます。こんな友好関係もあるんだなぁ。


表紙のハート型しっぽの猫も素敵なのですが、もっとも心を奪われた猫が、写真集の中盤あたりに出てくるライオンのように毛をしっかりと蓄えた黒猫。目を閉じた神々しい立ち姿は、猫仙人(仙猫?)のよう。一目でハートを鷲掴みにされました!彼女を慕うように周りに寄り添う猫たちもまた素敵。彼女、彼らの間でどんな会話が交わされているのか想像するだけで微笑ましくなる一冊です。


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(竹田)


コメント

↑写真展いいですね~。島の地元、宮城県でもやらないかな~?
ねこ太郎 | 11/20
岩合さんの写真展が福岡三越で開催中なので、日曜日に行く予定です
どらニャンコ | 11/19
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