第52話 「満月の夜に」

満月の夜。

突然に、ネコのあなたが恋の唄を叫び出した。
切なそうな顔と、不思議な声。

もう、真夜中だというのに、休む気配すらなくあなたはひたすら唄っている。

私はあまりに眠たく、ウトウトしながら布団の中であなたの唄を聴いていた。
わざわざ、私の頭の横に来て、あなたは叫び続けている。

あなたを撫でながらボンヤリと「今夜は長い夜になりそうだ」と、思った。
そっと起き出して、空を見上げる。


満月の夜。


魅力的な夜に、応えているかのようなあなたは、ネコから何かに変身してしまいそうだ。

コメント

〉エリナさん きっと春もすぐそこですよね。 〉ゆきんこさん そうですね。ネコさんはいつでも、そっと幸せを運んで来てくれる不思議な相棒みたいな感じです。
黒目 月子 | 02/19
〉じゅんさん ネコさんはとっても神秘的な生き物ですよね。不思議がたくさんです。 〉はりせんぼんさん 満月に恋の唄なんて、ネコさんは何もかも知ってるかのようですね。 〉あずささん 自慢の唄を聞かせたくて仕方ないのかもしれませんね。
黒目 月子 | 02/19
月子さんの作品はいつも癒されます 猫ちゃんって幸せを運んでくれる天使ですね
ゆきんこ | 02/18
可愛い声で歌を歌っているのかな?どんな内容の歌なんでしょうね 春が近いのかもしれませんね
エリナ | 02/17
前に揃えている手が可愛いですね 月子さんに自慢の歌声を披露しているのかな?
あずさ | 02/17
一緒に歌いたくなります 満月に歌うなんてロマンチックですね
はりせんぼん | 02/15
満月に不思議ですね でも神秘的 猫ちゃんとお話できたら素敵ですね
じゅん | 02/15
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