『木曜日のフルット1』



著者:石黒正数
定価:¥419
出版社:秋田書店


ゆる~い猫マンガをお求めの貴兄に


半野良猫のフルットと、その飼い主の鯨井先輩が繰り広げる、ゆる~いギャグマンガです。フルットは猫のくせに、運動神経が悪く、理屈屋で要領も悪い、ダメな猫。鯨井先輩は意地っ張りでギャンブル好きで、しかも無職。片方の主人公は人間ですが、ほとんど猫と変わらない性格、暮らしぶり。落ちこぼれ気味の猫と、猫並みの人間のダメッぷりを、温かい目で見守るのが正しい読み方です。猫の可愛さを期待すると裏切られます。ときどき、どちらも登場しない回がありますが、あまり気にしないのも大事です。

巻末には一言解説&索引があります。一言解説でオチまで書いてあったり、まったく意味不明なところも、このマンガらしいところです。あと、鯨井先輩が発明した、鯨井風汁なし麺は、意外とおいしいです。

ちなみに、発売日の前日に買いに走ったほど、連載開始時からのファンです。毎週2ページという短い連載が、ようやく1冊にまとまりました。長かった......。ちなみに、木曜日というのは、掲載誌の少年チャンピオンの発売日にちなんでおります。同じ作者の「それでも町は廻っている」のようにアニメにならないかな......。
あ、重版できたそうなので、そろそろまた店頭に並ぶと思います。

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(加藤)


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